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2023/03/25

金子みすゞの詩『雀のかあさん』── 悪気はないという罪の残酷さ


            ▲ 金子みすゞ全集『美しい町』より(JULA出版)


この詩の解釈は、物凄く割れるだろう。

雀の世界と人間の世界は違うのだから、人間界の物差しで雀の世界を測ることはできない。

だが普通は、雀もそうだが子どもが捕まえられてしまったら、母親は激しく鳴くだろう。黙って見ているのは、生き物としてあり得ないケースがほとんどではないだろうか。

黙って見ている、この《雀のかあさん》をどう見るか…?

母との確執

金子みすゞは複雑な生い立ちから、母との関係性をこじらせていると私は観ている。

みすゞは、512編の作中2編で、母を亡き者にしている。



          ▲共に金子みすゞ全集『美しい町』より(JULA出版)


予備知識が何がなければ、これらの詩から、「みすゞって小さい頃にお母さんを亡くしたのかな」と思うであろう。

みすゞが大正12年、二十歳の時から居候していたのは、母の再婚先である、下関で一番大きな本屋・上山文英堂だ。

そこには、みすゞの弟が幼い頃に養子としてもらわれていた。

その養母は、みすゞの母の妹で、病死したため、ミチは亡き妹の代わりに後添いとなったのだ。


下関に移り住んだみすゞを待っていたのは、町で一番大きな書店のお嬢様というゴージャスな身分ではなく…

店主を「旦那様」、弟のことを「坊ちゃん」、実の母親を「奥様」と呼ばなければならない、女中としての暮らしだった。

一つ屋根の下にありながら心通わぬよりは、離れ離れに暮らしていた寂しさのほうが、ましだったかもしれない。

みすゞは母の詩を多く書いたが、棘や毒を感じるもの多い。

生い立ちから作品を照らすと…

黙っている雀のかあさんが、実の母に重なってならない。

ミチからすれば、商家の女将さんという立場として、してやりたくでもできないことがたくさんあったのだろう。

しかし、二人きりになった時、気持ちがあってもできなくて「ごめんね」と肩を抱くことはできたはず。

そんな瞬間があれば、この詩は生まれなかったのではないだろうか。

喧々諤々

私は、みすゞの詩を声に出して読む《みすゞ塾》をやっているが、塾生たちの声はさまざまだ。

「子どもが捕まえられちゃったんだから、雀の母さんは鳴くべきだ…とかは、私は思わない。心配で心配でハラハラしながら見てるのだと思うから。」

「黙って見ている雀の母さんを責める見方があったとしても、たとえ自分もそう思ってたとしても、その考えは気に入らないので、そう思いたくない!」

etc…


そう、誰も悪気はないのだ。

悪気はない、というのは何と罪深いのだろう…

みすゞはきっと、母の立場を分かっていたと思う。

それだけに私は悲しくてならない。

そして、いかようにもとれるほど言葉を省きながら詩を成立させ、そこに自分の思いを忍び込ませる才能に感嘆し続けている。

深い余白が、読み手の角度を全て受け容れてくれるのだろう。

それは、詩の解らなさであると同時に、魅力でもある。

解らないから、追いかけ続けてしまう。

悪女の顔をしたみすゞの詩に翻弄されるのは楽しい。

2023/03/20

☆金子みすゞの神髄☆

 何と、下関から、梓書店という本屋さんをなさっている店主が、遠路川越まで訪ねてきて下さいました!!!


私は、金子みすゞが若過ぎる晩年を暮らし、2年の間に3回も転居した【上新地】を見なければ、みすゞの神髄は分からないと思ってるのですが…

そのことについて話を聞きたいと!!!


どう考えても、堅気の家の造りではないですよね?

一番格下の遊郭街だったと言われています。

金子みすゞは、若過ぎる晩年をこの界隈で暮らし、2年の間に3回も転居しています。

病気の身体で乳飲み子を抱えて、地を這う暮らしをしながら、美しい夢の世界を綴りました。

この地に立つと、みすゞの哀しみや切なさと共に、すさまじいまでの才能や執念が肌を刺すのです。

多岐にわたって5時間、お互いにマシンガントーク♪

梓書店さんが創っておられる【みすゞの下関】5部お預かりしました。


突っ込みどころ満載なのですが…店主は真摯に耳を傾けて下さいました。

故人の連載を掲載しているので、直せないそうです…

が、資料的価値は、もちろんあります!

有償になりますがお分けしますので、欲しい方はおっしゃって下さいねm(__)m

のっけから、お土産に下さった手拭の詩【雀のかあさん】について語り合っちゃいました💛


みすゞが居候していた下関の上山文英堂書店

みすゞの死後、移転したお店で、みすゞの兄・賢助が働いていたとは!!!

長州新聞の主幹だった福田正義さんのご著書で、初めて知りました。

長州新聞は、金子みすゞについての権威とされている矢崎節夫氏をめった斬りにしています💪

#川越 #女優 #金子みすゞ
#詩 #文学 #研究 
#下関 #本屋 #梓書店 
#みすゞの下関 #小冊子

2023/02/22

🐱 猫の日🐱

この度の福島県国見町公演では、今野弥七くん(猫ちゃん)の、オトーシャンとオカーシャンに、大変お世話になりました💛


おかげさまで、芸をする弥七くんのLiveの前座を、無事務めることができました😆


弟の弥八くん、めっちゃそっくりでした♪


今野邸の玄関には、ポスターだけでなくチラシまで置いてあり、来た人をタダでは帰さないという気が満ちていました!!!


          





弥七くんに負けぬよう、芸道に精進いたしますm(__)m

本当に、ありがとうございました🙏


2023/02/19

🌸 お花との共演🌸


演壇花の中では、桃と桜の競演!!!


くにみ観月台カレッジ(シニア大学のようなもの)閉校式アトラクションとしての公演でした。


当初、受講者のみクローズの開催予定でしたが、「どなたでもどうぞ」とオープンにして下さいましたm(__)m


何と、遠路仙台や埼玉からも…!!!


そして、隣の桑折町に住む軍師・弥七くんのおとーしゃんのご尽力で、受講者以外のお客様のほうが多いというスゴイことに!!!


お世話になった皆様、本当にありがとうございました💛



2023/02/10

◆稽古場だより◆

 今朝は寝坊しちゃったので、すっぴん😅

川越も雪です⛄

喉に悪いのでエアコンつけないから、稽古場は極寒💪

17(金)の福島県国見町公演は久々に着物の予定💛




2023/02/08

【金子みすゞの父スパイ説!!!】

 私め、おかげさまで応援団がありまして、月末に会報《風火水土》60号を発行します。

暮れにお招きした下関在住の金子みすゞ研究家・木原豊美先生のご講演レポートを載せるのに、間違いがあってはいけないのでFAXで確認をお願いしたら…

またしてもマシンガントークの長電話!!!

みすゞの父・庄之助は清国の馬賊に殺されたとして無縁墓に葬られていますが、実は病死でした。

妻はそれを知りながら、なぜ無縁墓に葬ったのか…

庄之助が働いていた本屋は陸軍とのパイプがあったので、「もしかしたら軍命でスパイとして清に送り込まれたのかも。そう考えると、全ての謎が腑に落ちるのですが」と話したら…

驚くべきことを伺いました!!!

障りがあるといけないのでココには書けませんが…

みすゞ塾では話してあげましょうね💛



2023/02/04

☆17(金)の福島県国見町公演、スタッフを交えての初稽古でした☆


《90分で》とのご依頼で、今日の尺は86分!!!


「途中、換気のため10分休憩を入れて」と言われたら、5分削らなければならないところでしたが…

「通しでどうぞ」とのことで、セーーーフ😅

おさまってる構成台本を5分削るって悶絶なので、ホッとしましたーーー💛