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2020/09/10

谷英美の文学教室

1日は、防災の日でしたね。

関東大震災の時、金子みすゞの弟(正祐)は本屋の修行で、日本橋の六号館書店にいました。

戒厳令下の東京で、彼は何を見、何を聞いたんだろう。

命からがら下関に帰ってきた正祐は、きっとマシンガントークしたのではないでしょうか。

みすゞは、『去年のけふ』-大震記念日にーという副題のある詩を作っています。




また、震災後の混乱の中、大杉栄と伊藤野枝も虐殺されましたよね。

この甘粕事件の裁判は大きなニュースだったので、きっとみすゞも知っていたはずです。


「みんなちがってみんないい」は記号となり、道を説く道具のようにする方があり、残念ながらアンチも多いです。

が、大正デモクラシーの中で生まれた背景を知った時、優しさ思いやりというワードでステレオタイプに語られるみすゞの社会性が立ち上がってきます。


一昨年の福島市ゆず沢の茶屋公演で、そうトークしたところ…

ゆず沢の茶屋ウェブ

何と、甘粕大尉のお孫さんと同級生だったという方がいらしていて、びっくりしました!!!

その方は、みすゞの朗読会で甘粕大尉の話を聞くとは!!!とびっくりしておられました。

 

今年の福島市ゆず沢の茶屋さん公演、いよいよ来週です。 




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