『金子みすずゞ全集』より
この詩の《白い花びら》って、みすゞですよね?みすゞ自身が意図していたか、無意識だったかは分かりませんが、自身を投影していることは間違いないでしょう。
そよ風が助けに来てくれても散ってしまうし、お日さまがぬくめてくれても、茶色になって枯れてしまう。これは、=死を意味してますよね。
そよ風や、お日さまの立場からすれば、良かれと思ってしたことが裏目に出てしまう。本当に人生そのものと言うか…。
みすゞは何を思って、この詩を書いたのだろう?
それは分からないけれど、これが512編中の501番目に置かれている、すなわち最後から13番目ということの意味は小さくないだろう。
なんだかもう死ぬ気満々というか、一筋に死へ向かっているというか。第Ⅲ詩集『さみしい王女』の後半は、そう感ぜられてならない。
そこで塾生の一言「でも独りぽっちで死んで行くのではなくて、差し伸べてくれる手があったというふうに描かれています」。
この言葉には救われたというか…そのように捉えられるのは彼女の美徳だろう。
こんなふうに、あーでもない、こーでもないと語り合える《みすゞ塾》は、私の宝物であります💛
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